城山(旧上川村)
2012年1月2日、単独
コースタイム
8:50栃堀橋左岸の駐車スペース発-8:55尾根取付き点着9:00発-10:37山頂着10:50発-11:34大山祇神社(栃堀集落はずれ)着11:38発-11:45栃堀橋左岸の駐車スペース着
旧上川村を室谷川に沿って上流へ走ると、旧番所があった栃堀集落がある。その西にこんもりと盛り上がる山が城山だ。
かつてお城でもあったのだろうかと、歴史に思いをはせるが、山名はふもとの番所とかかわりがあるのかもしれない。
この城山の南方に大きな湿原が確認できる。以前、栃堀集落の人にこの湿原のことを聴いたら、「ここにしかいないトンボがいて、それを見るために山に入る人がいる」と教えてもらったことがある。
トンボのことは詳しくわからないが、低山ながら歴史と自然科学に思いを馳せられる山として気になっていた。
この日は、この付近の山で山スキーでもしようかと考えていたが、山スキーができるほどの積雪がなく、そこで、前から気になっていた城山に登ることにした。
室谷川にかかる栃堀橋のたもとの駐車スペースに車を置いて歩き出す。
天候は曇、時々小雪がぱらついていた。
水道施設の脇を通る林道を進み、御番沢出合付近でワカンを装着して林道から離れ尾根に取り付いた。
尾根の先端の小ピークを巻きながら登ったつもりが、尾根に出たら小ピークの上だった。
そこから広い尾根道を進んでいく。
ラッセルの交代要員はいない、ゆっくりゆっくりと歩を進めていく。平坦な部分ですねぐらいまで潜る。傾斜が急なところでは膝までのラッセルとなった。
広い尾根が終わると、やや急な登りが始まった。
周囲の地形を見ながら現在地を把握する。やがて南へ伸びる尾根の上に上がると、山頂の見事な杉の木が見え、山頂が近いことを確認した。
山頂には見事な杉の木があった。昔ここに城でもあったのか・・・
一旦ザックを降ろし、写真を撮って下山の途に就いた。
小雪が小雨に変わってきた。
下山は往路を戻らず、南西方向の湿原状の台地を横切って、段丘状の地形を下り、栃堀集落はずれの神社めがけて降りる作戦を立てた。
まずは、山頂から南へ伸びる尾根を下る。小ピークとの鞍部に着いたら、湿原めがけて下った。
尾根も谷もはっきりしない地形なので、わずかな地形の変化で現在地を特定し、コンパスで行くべき方角を指して下って行った。
段丘は三段あり、三段目の下に目指す神社がある。
湿原状の台地は雪原になっていたが、あとは杉林か雑木林で視界はない、頼れるのはコンパスの針だけ。
多少ずれても道路には降りられると思い、進んでいったが、三段目の段丘を過ぎて急斜面を降りている時に、見事に神社の真上であることがわかった。
ドンピシャで降りられれば気持ちがいい。
神社の前でワカンを外して、栃堀集落の中の道を歩いて、駐車スペースに戻ってきた。
軽い雪上ハイキングで気になっていた山に登れてよかった。
栃堀橋の袂から見た城山。 山頂に立派な杉の木が確認できる。 |
山頂の杉の木。見事な枝ぶりだ。 |