安野川小倉沢〜金山沢抗口沢下降 (五頭山)
2015年7月26日、単独
コースタイム
7:27登山口駐車場発-7:35入渓-8:50大杉沢出合-9:33二ノ峰沢出合-11:17稜線に出る-11:30一ノ峰着11:50発-12:10五ノ峰-14:05ヤリハゲ沢出合-15:35堰堤-15:45登山口駐車場着
五頭山には日帰りの手ごろな沢が沢山ある、その中でも初心者向けの沢として知られている、安野川小倉沢に行った。
そして、下山はかつて金山新道として使われていた、金山沢抗口沢を下降した。
日曜のこの日、私が登山口に着いたときはすでに駐車場はほぼ満車になっていた。なんとかとめるスペースを見つけて車をとめた。
ハーネスなどを装着して歩き出す。この日は単独なので、ハーネスが生きるのは懸垂下降する時くらいだろう。
どんぐりの森から踏み跡をたどって奥に進み、ロープを頼りに小倉沢に降り立った。
晴れの日が続いていたが、五頭山には雨が降ったのだろうか、沢の水量はやや多めだ。
金剛の滝は直登できず、右手のヒドを使って巻いた。
快適な遡行が続く。
しばらくして、先行者2名に追いついた。そして、しばらくの間、付かず離れずして3人で進んだ。
水量が多いので、ちょっとした滝にも苦労したが、高巻くほどではない、それぞれ全身ずぶ濡れになりながら直登で越えていった。
やがて2名が遅れだし、また、単独での遡行になった。
何度か遡行した二ノ峰沢を左に分けた。この日は本流のハゲ沢を進む。
登れる滝が次から次へと現れて楽しい。しかし、単独ゆえ慎重に越えていった。
やがて水量が減り、右から登山道からくる道が合わさったところで遡行終了。その道を使って稜線に出た。
一ノ峰で小休止。持ってきたビールで一人乾杯し、昼食を食べた。
五ノ峰に向かい、出湯へ降りるルートを下り、地形図をよく見ながら、赤安分岐のやや上のあたりで、金山沢方向に降りはじめた。
最初はブナ林の下りだが、やがて水が流れ始めた。
以前は登山道があって、中学の時の遠足で下った覚えがある。しかし、道形は跡形もない。
いくつも滝が現れ、クライムダウンや巻ルートが見当たらないときは、懸垂下降になる。シュリンゲは少し多めに持ってきていたが、極力自然木が利用できる箇所はそれを利用して、捨て縄を倹約した。
五ノ峰から3時間ほどで登山口まで下れるだろうと思っていたが、抗口沢が意外と滝が多く、本流のヤリハゲ沢出合に至るまで2時間を要してしまった。
そこからもいくつも滝はあったが、渓相はだんだん平凡になっていった。
やがて目の前に湖が現れた。堰堤の人工湖だ。
水の中を歩くが、最後左岸を巻いて下った。
そこからはしっかりした道をたどって、駐車場に戻ってきた。
かつて登山道があったので、簡単に下れると思っていた金山沢。
過去の道なんてあてにならないということを学んだ沢行きだった。
金剛の滝 右から巻く | 水流の勢いに流されないように直登した | チョックストーン滝 流木を利用しながら越えた |
ハゲ沢に入ってからも次々と滝が現れる | 一ノ峰にて 神様とお地蔵様と乾杯 | 金山沢ヤリハゲ沢にかかる黒岩滝 |