安野川支流
金山沢〜ヤリハゲ沢

五頭山

2016年6月26日、単独

コースタイム
7:20三の峰コース登山口発-8:47抗口沢分岐-11:05稜線に出る11:07三の峰着11:32三の峰発-12:42登山口着

五頭山の沢の中で、かつて登山道があった沢がある。金山沢だ。
昨年、支流の抗口沢を下降したが、道は藪に帰しており、自然の姿に還っていた。
今回はその金山沢の本流で三の峰に突き上げるヤリハゲ沢を遡行した。

登山口では小雨が降っていたが、天気予報は回復基調。天気予報を信じて歩き始めた。
どんぐりの森へ向かう林道の金山沢の橋の手前から廃道になった林道に入った。
踏み跡はあるものの、濡れた草をかき分けて進む状態。小雨とはいえすぐにびしょ濡れになってしまった。

最後の堰堤を右から巻く。真夏ならダム湖を泳いでもいいのだが、泳ぐ気にはなれない気温。
そろそろ足がつく頃かと下降したら、胸まで水につかってしまった。そのまま歩いて岸に上がる。
そして、沢の遡行が始まった。

平凡なゴーロ状の渓相が続く、両岸から延びる低木が時に進路をふさぎ藪っぽい。
5mくらいのチョックストーン滝が現れたが、登れる様子もないので、左から高巻いた。

抗口沢出合いは藪っぽくて合流点を見落としてしまいそう。赤テープがあったので、何だろうと思い周囲を見渡して出合いだと気付いた。
出合いの滝は登れず左から高巻くが、かつての登山道があり悪場に鎖まで設置してあった。
次の滝が黒滝か?落差は15mはあるだろう。登れるはずもなく左から高巻こうとよじ登るが、かつての登山道に出て楽勝で高巻くことができた。

雨は降っているか止んでいるかわからない、滝の水しぶきと雨の区別がわからない状態。
谷は常にガスっていて遠くが見えない状態だった。

10mくらいの滝を眺め、登れそうもないのでどうするか考えている間に雨が本降りになった。
沢はすぐに増水する。左の小尾根によじ登り、そのまま藪漕ぎをしながら尾根を登ろうかと考え始めたところに雨が止んだ。
雨が止めば藪漕ぎよりも沢登りがいい。
沢床に戻った。

全身ずぶ濡れの上、小雨がさらに体温を奪う。
登れる小滝が現れるのは楽しいが、そろそろ疲れてきた。
体が冷えると足が攣ることもあるので、歩くスピードを緩めた。

やがて水がなくなり、少しの藪漕ぎで三の峰直下の稜線に出た。
小屋を目指して歩く。雨は止んでいたが小屋に入りたい。

三の峰の小屋で大休止。昼食とした。
天気の悪い時の小屋の存在はありがたい。

靴を履き替えて、三の峰コースの登山道を下山した。

今年初の沢登り、簡単な沢のはずが、悪天候で苦労した遡行になった。

     
 堰堤のバックウォーター  ゴーロ状の渓相が続く  
     
 チョックストーン滝 登れず左から高巻く  抗口沢出合い上部の滝 左から旧登山道を使って巻く  黒滝か? 落差は15mはあるだろう
     
 登るる小滝か続く   水流の中を登る  

新潟県下越の山の目次へ戻る

ホームへ戻る

inserted by FC2 system