苗場山

1997年8月9日〜10日、単独

  越後の名山ということで、日帰りでも可能な山だったが、山頂で一泊するこ
とにした。
  国道17号線を八木沢より右に折れて清津川を渡り、民宿街を通って車で林道
を登っていった。
  途中のゲートに番人が居り、そこで登山者カードを出してゲートを開けても
らい先に進んだ。
  祓川の登山口に着いたがゲートが開いており、一般車と思われる車が登って
行くので私も林道を更に進んだ。
  林道終点の和田小屋に着いた。ここはかぐらスキー場の中である。ここは、
以前スキーで来たことが有る。
  10時頃支度をして出発。登山道は林の中を緩やかに登っていったが、ぬかる
んで足場の悪い所が多く有った。
  下の芝、中の芝と草原が有りベンチが設けられていていい休み場になってい
た。
  上の芝で林から抜け出して展望のいい草原を歩くようになる。上の芝で休憩
した。周囲は草原の開放感で満ちていた。
  上の芝よりすぐで小松原分岐を通過、そこからすぐ神楽ケ峰に着いた。
  ここで目指す苗場山がその姿を現した。
  ここからの眺めは素晴らしく、谷の反対側の平標山、上越国境の山々、越後
三山や尾瀬の燧ケ岳、至仏山などが見えていた。
  神楽ケ峰より一旦下った。
  途中、雷清水と呼ばれる清水が有る。こんな山頂直下にこれだけ豊富な水量
が湧いているとはとても信じられないくらいの豊かな清水だ。
  鞍部を過ぎると急登が始まった。道は長野県側をジグザグに登っていく。
  そしていきなり、苗場の語源になった広大な湿原に出た。うわさ通りの素晴
らしい湿原である。
  午後1時、山頂の山小屋遊仙閣の裏の三角点に着いた。三角点はまるで遊仙閣
の敷地のような場所で周囲の木が遮って展望は望めない。 
  しかし、湿原の中に出ると広大な湿原の彼方に上越の山々が見えていた。
  佐武流山や白砂山も確認できた。
  山頂の長野県側に建っているもう一つの山小屋苗場山頂ヒュッテは工事中で、
そのため上空をヘリコプターが頻繁に飛んでいる為うるさかったが、景色は最高
だった。
  その日は湿原を散歩した後、遊仙閣に泊り、夕日を眺め、星空を眺め、そして、
素晴らしい朝日を見ることが出来た。
  翌日は往路を下山した。

苗場山頂より見たご来光

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