飯豊山

北股岳、大日岳

1997年8月14日〜16日、単独

  飯豊山は子供の頃からの憧れの山だった。子供の頃この山に登りたくて、登
山計画を立てたが、食事を出してくれる山小屋が無かった為父が嫌がり断念し
た思い出が有る。
  そして、登山を再開したこの年、必ず飯豊山に登ろうと決意してこの山旅を
計画した。
  8月14日朝7時40分。山形県側からの登山口天狗平を出発した。
  車の通行を禁止した林道を進む。肩に18kgのザックが重くのしかかって
いた。
  温身平(ぬくみたいら)を過ぎ梅皮花沢(かいらぎさわ)沿いの道を進み砂
防ダムのベンチで最初の休憩をとった。
  石転の出会いで雪の上に出た。ルートフラッグに導かれて歩く。
  石転沢を飛び石伝いに渡りそこから雪渓を見上げた。雄大な景色である。
  アイゼンを装着した。重い荷物となれないアイゼンの為、かなり歩き辛い。
  12時頃草付きの尾根の取り付きに着いた。そこでアイゼンをはずして昼食を
摂った。
  そこから先十文字鞍部までの登りはきつかった。やっとの思いで梅花皮小屋
の建つ十文字鞍部に着いた。14時を回っていた。
  テントを張って荷を下ろし北股岳へ向かった。
  北股岳山頂は晴れていたが、雲海の為下界を見ることは出来なかった。
  梅花皮小屋は多くの登山者でごったかえしていた。
 
  8月15日朝5時30分。梅花皮岳を登り始めた。
  急登20分で梅花皮岳に着いた。飯豊連峰の主脈稜線が美しい。
  烏帽子岳を通過すると縦走路は山形県側を通っている。コバイケイソウやト
リカブトが美しい。
  御手洗の池と天狗の庭で休憩し、9時に御西小屋に着いた。
  ここで荷物を預け、小さいザックに水と少々の食料だけ持って大日岳を目指
した。
  緩やかに下って文平の池を見下ろし急な登りになった。
  御西小屋より1時間で大日岳に着いた。憧れの飯豊山の最高峰に立てて感無量
である。
  御西小屋の前で昼食を摂り飯豊本山に向かった。
  15時頃、飯豊本山に着いた。山頂の雰囲気は大日岳よりこちらの方がそれら
しい雰囲気が有る。相変わらず展望は見えない。
  この日は一ノ王子付近でテントを張った。そして、素晴らしい夕日を見るこ
とが出来た。

  8月16日朝5時、幕営地を出発。飯豊本山よりダイクラ尾根を下る。
  この尾根はアップダウンがきつくてかなり疲れた。ようやく林道に出たとき
はほっとした。
  天狗平に着いて荷物を車にしまい込み、飯豊山荘で風呂に入った。
  登山をはじめた年に飯豊山を縦走できて満足だったが。まだ初心者だったの
できつい縦走だった。

本山小屋下の泊り場より
夕映えの雲海に浮かぶ大日岳

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