1997年8月31日、単独
この日は飯豊山の北股岳に登る予定だったが、前日途中で同行していた友人 がばてて動けなくなってしまい、やむなく下山してきた。 天気は快晴、私自身多少の疲れは残っているが、小さい山なら登れるだろう と朴坂山(ほうさかやま)を目指すことにした。 関川村の朴坂の集落まで車を走らせ、登山口に着いたが周辺に車をとめるス ペースはなかった。よって、桂川の土手の上に車を置いた。 朴坂の部落より道標に導かれて登っていく。道は細いがコンクリートで舗装 された道である。 舗装が終わると草薮の中に道は埋もれた。 15分程で林道に出た。地図には載っていない林道だ。新しく出来たのだろう。 林道を少し進むと道標が有りそこからの登山道は先程のような薮に覆われた道 ではなく、しっかりとした登山道になった。おそらく、林道が出来た為、先程 の道を歩く人が減ったのだろう。 40分程で山頂に着いた。一等三角点を示す杭には赤松山と示されていた。 展望は素晴らしく杁差岳が正面に見え、光兎山も近くに見えた。しかし、選 挙が近いのか麓を走る選挙の宣伝カーの音がここまで聞こえていた。 下りは桂コースを取ることにした。山頂からわずがで展望台に出た。この場 所からは岩船の山々や粟島が見ることが出来た。 下りはかなりの急坂である。ロープが張ってあった。 分岐点が有り右が桂、左が朴坂と示してあった。私は左の道を取った。 下りきって桂川の川岸に出た。しかし、そこで道は完全に消滅した。仕方な く草をかき分けながら進んだ。 山頂から1時間ほどで車をとめていた地点に着いた。