1997年10月10日、単独
飯豊連峰の最高峰大日岳より派生する尾根は、特徴のある山々を従えなが ら西に向かって伸びている。その中で蒜場山は一番目立ったピークであるが これまで整備された登山道はなかった。 この年の9月下越山岳会の手で登山道の整備が終了し、10月の初めに山開き となった。 私は早速登ってみることにした。 山開きの翌週ということと好天が重なって、沢山の人がこの山に登っていた。 加治川治水ダムより登るといきなり急な登りが始まった。途中にかつての鉱 山の跡らしくトロッコの車輪やレールなどが放置された場所が有った。 とにかく沢山の人が登っている。沢山の人を追い越した。 岩岳で南側の眺望が開けた。一旦下って登り返し、鎖場を過ぎるとそこは烏 帽子岩、東蒲原や川内の山々などの景色が素晴らしい。 山頂に着くと沢山の人がすでに着いていた。前方に草紅葉した飯豊山の景色 が素晴らしかった。 昼食を食べていると次から次へと登山者が到着し、山頂は人でごったかえし た。 下山する頃には山頂では登山者の座る場所は無くなり、山頂手前の道にまで 登山者が溢れ出した。 下山途中も沢山の登山者が登ってきた。山開き早々の山はやはりこうなるの か。 すれ違いは登り優先、登りより下りの方が時間がかかってしまった。