松平山、五頭山

1997年11月3日、単独

コースタイム
7:12 魚止の滝駐車場発−8:12 山葵山着 8:17 発 − 9:05 松平山着 9:12
発 − 10:30 五頭山三角点通過 − 10:43 前一ノ峰着 11:13 発 − 12:05
赤安山着  12:25 発 − 13:05 登山口通過 − 13:15 魚止の滝駐車場着

  11月3日文化の日は、晴れの確立の高い日である。
  一等三角点のある山である松平山を目指し、五頭山経由で下る計画を立てた。
  魚止の滝の駐車場に車をとめて歩き出した。登山道の入り口には「松平山は
健脚向きにつき、一般登山者はご遠慮ください。」という標識がある。地図の
上で見る限りは健脚向きといえるようなコースとは思えない。相当に薮がひど
いのだろうと覚悟した。
  大荒川にかかる丸木橋を渡ると魚止の滝が見える。落差は5m程度か。
  川沿いの道を進むとまもなく三叉路があり、道標に従って左に折れる。直進
の道は廃道である。
  大荒川から離れ急登が始まった。しかし、道は良く整備されてあり、ジグザ
グに登っていく。薮を覚悟したが全くその心配はなさそうだ。
  ジグザグが終わり、尾根がはっきりしてきた。やがて緩やかになると山葵山
に着いた。
  山葵山はそれを示す標識はなく、ただ広めに刈り払っているだけの場所だっ
た。越後平野の眺望が素晴らしく、新潟の市街や弥彦山、角田山などが眺めら
れた。
  5分の休憩の後出発。山葵山のピークを下った鞍部に折居方面からの道と合流
したがこの道は廃道との事。
  道は尾根の上を通ったり、巻いたりしながら緩やかに登って行く。数日前に降
ったのだろう、雪が所々道を覆っていた。
  松平山の山頂が近ずきはじめた頃、道端に清水が湧いていた。その水で喉を潤
す。
  9時5分、松平山の山頂に着いた。誰もいなかった。にぎやかな五頭山とは対照
的だ。山頂には一等三角点と大きな看板があった。展望は越後平野や五頭連峰の
方は良く見えたが、飯豊山の方は薮が邪魔をして見えなかった。
  少しの休憩の後、五頭山に向かって出発した。
  山頂から少し進むと白く雪化粧した飯豊山が視界に飛び込んできた。しばし足
を止めて景色を堪能する。
  道は緩やかなアップダウンを繰り返しながら進んでいく。所々雪が道を覆って
いた。
  反射版のあったピークを過ぎ、松平山より50分ほど進んだ所に水場の標識が有
った。標識に従ってその道に入ると2分程で水場に着いた。水は勢い良く湧いてい
た。水を補給して縦走路に戻った。
  水場から10分程で一人の登山者とすれ違った。ここまでは誰にも会っていない。
登山者でごったかえす五頭山のすぐそばとはとても思えない静かな山歩きだ。
  しかし、次第に人の声が聞こえ出し、五頭山が近い事を知る。
  10時30分、五頭山の山頂に着いた。五頭山は名前のごとく五つの峰で構成されて
いるが何故か三角点はこの縦走路上にある。人によってはここを五頭本峰と呼ぶ。
狭い山頂は人で埋め尽くされていた。私は立ち止まる事さえせずに通り過ぎた。
  縦走路と離れてすぐに五頭山の前一ノ峰に着いた。一ノ峰は前後二つに山頂が
分かれている。前一ノ峰には主三角点が置かれてあった。
  ここからの眺望は素晴らしく、越後平野から弥彦山、角田山、二王子岳から雪
をいただいた飯豊連峰、御神楽岳や日本平山、川内の山々が一望に見渡せた。
  景色を堪能し30分ほど休んだ後下山を開始した。
  一ノ峰は多くの登山者でごったかえしていた。そこからは今までとは打って変
わって賑やかな登山道になった。
  二ノ峰から五ノ峰まではすべて巻いていった。
  しばらくして出湯に下る道と分かれると、そこからは、また静かな登山道にな
った。
  赤安山でお茶を沸かして飲んだ。
  静かな山道が急になり始めるとやがて林道に出た。
  林道を登り返して車を置いた魚止めの滝駐車場に戻ってきた。駐車場は滝を見
に来た人たちであろうか、満杯になっていた。

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