新保岳

1997年11月24日、単独

  新潟県の岩船郡を、海岸線に平行して低い山脈が南北に走っている。その山
脈は葡萄山脈と呼ばれている。山脈は国道7号線と345号線に挟まれたようにな
っている。
  その山脈の最高峰が新保岳である。一等三角点がおかれている。
  朝暗いうちに自宅を出発し7時40分、登山口に着いた。
  急な尾根道を登って行く、木々の葉は尾根の上の所々に有る松の葉を除いて
全て落ちていた。
  5分後、測量をした跡らしい広場を通過、10分後、夫婦松を通過、しかし、そ
の松は枯れていた。
  8時、一息平を通過。しかし、体が調子に乗ってきた頃だったので休まずに通
過した。
  道は一息平の辺りだけ緩やかだったが、その他はなかなかの急な登りだった。
  落ち葉が道の上に積もってまるで茶色い絨毯のようだ。森の中の絨毯を敷き詰
めた廊下を歩いている錯覚を覚える。
  振り返ると木々の間から鷲が巣山が見える。
  見晴らしで山脈の鞍部から日本海が覗いているのが見える。山頂より降りてき
た中年の夫婦に会う。
  そこから先は素晴らしいブナの原生林だ。いきなり違う山に来たようだ。
  9時20分、山頂に着いた。山頂からは日本海の方だけ良く見えるが、その他は
木々が邪魔をしてよく見えなかった。日本海に浮かぶ粟島がはっきり見えた。
  海岸の方へ降りる踏み跡が有った。
  下山の最中、林道を工事しているパワーショベルの音が山中に鳴り響いていた。
林道新保岳線はかなりの標高の所まで延びている。おそらく、山頂近くまで伸びる
のだろう。そうなると、この静かな山は大きく変わらざるを得ない。
  10時50分、登山口に着いた。
  まほろば温泉で汗を流して帰った。

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