白砂山

1998年9月12日〜13日  豊栄山岳会月例山行

9月12日   豊栄発13:17〜北陸道〜関越道〜月夜野IC15:59〜1沼田〜中之
条〜長野原〜野反湖キャンプ場着18:30(幕営)
9月13日   登山開始6:45〜地蔵峠着7:20発7:25〜水場分岐
着8:30発8:45〜堂岩山着9:07発9:30〜白砂山山頂着10:20
発12:00〜八間山分岐着12:50発13:00登山口着15:07
発15:35〜花敷温泉(入浴)〜暮坂峠〜沼田〜月夜野IC〜間越道〜
北陸道〜豊栄着22:00

  白砂山は、新潟、長野、群馬の3県の県境付近にある山で、深田久弥が日本百名山
の後書きの中で、選考に迷った山の一つとしてあげている山である。
  われわれ豊栄山岳会の9月の月例山行として、この山行は計画された。

  9月12日13時17分、12名のメンバーは2台の車に分乗して一路登山口の野反
湖を目指して出発した。
  高速道を月夜野ICで降りて、中之条、長野原経由で野反湖のキャンプ場に着いた
のは、あたりがすっかり暗くなった18時30分だった。
  キャンプ場には沢山のテントが張られていた。
  キャンプ場利用の手続きを済ませ、駐車場から10分ほどの距離を荷物を貸し出し
用のリヤカーに乗せてキャンプ場に入った。
  手際よくテントを張ったり、食事の準備をすれば、会の山行恒例の宴会が始まる。
この日はとても天気が良かったので、外にシートを敷いての宴会となった。

  9月13日早朝5時に全員起床、朝食を済ませ徹営をして出発。キャンプ場の駐車場
で、野反湖周辺の山々を歩く2名と別れて、10名で登山口まで移動した。
  6時45分、登山開始。小さなピークを巻くと、緩やかに下り始めた。
  下り切った所がハンノキ沢、ダケカンバを束ねて作った橋が架けられていた。そし
て、緩やかに登っていった。
  道はとても整備されていて、幅広く刈り払われていて、とても歩きやすい道だ。
  7時20分、秋山郷へ続く道との分岐点の地蔵峠に着いた。一方の道を30歩ほど
行くと地蔵様が祭られていた。5分の休憩で出発。
  ダケカンバとシラビソの混成林の道を緩やかに登っていった。
  1802mのピークを越えた所で、メンパーの一人が足をひねってしまった。パー
ティーは一旦停滞したが、ほかの一人がバンテリンなる秘薬を取り出し患部に塗った
ところ効果覿面、元気を取り戻し再び何でもなかったかのように歩き出す。
  9時7分、堂岩山に到着、目指す白砂山が姿をあらわした。みごとに堂々とした山
容だ。9時30分に出発。
  そこからは森林帯を抜け、クマザサやハイマツの見晴らしの良い稜線歩きになっ
た。
  景色は抜群で、右手には赤城、榛名の上州の山々や浅間山、そして、秩父の山々の
向こうには富士山がその頭を見せていた。左手には苗場山、佐武流山、岩菅山が姿を
見せていた。
  2042mのピークを越すと最後の急登が始まった。急登はこの個所だけである。
  急登が終わって緩やかな上りを少し歩き、10時20分、白砂山の山頂に着いた。
  山頂には30人くらいの人が狭い山頂を埋め尽くしていた。
  山頂からの景色は素晴らしく。巻機山、平ガ岳、燧ガ岳、至仏山、谷川岳、仙の倉
山、日光白根山、皇海山、赤城山、榛名山、秩父連山、浅間山、白根山、横手山、戸
隠連山、岩菅山、鳥甲山、苗場山、佐武流山などの上信越の名山が360度のパノラ
マで見えていた。
  みんなで乾杯の後は、おもいおもいの食事をしながら秋とは思えないような強い日
差しの中でパノラマを楽しんだ。
  12時、記念写真を撮って重い腰を上げた。
  下山とはいえ、途中にいくつもピークが有り登り返しがいささかきつかった。
  15時7分、登山口に着いた。
  帰路途中、花敷温泉で汗を流して、渋滞が予想される中之条を避けて地図を見なが
ら裏道を探し、沼田のラーメン屋で夕食を済ませ、そこからは往路を帰った。
  深田久弥が百名山の候補に挙げただけ有ってとても素晴らしい山だった。

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