五頭山

1999年2月14日、単独

コースタイム
6:45豊栄発=7:20登山口手前駐車場着 7:25発−7:30登山口−7:
58一合目着 8:03発−8:37烏帽子岩着 8:45発−9:005合目付近で
わかん装着 9:07発−10:00五の峰山頂 10:03発−10:15三の峰小
屋着 10:45発−10:54五の峰−11:30烏帽子岩着(わかんをはずす)
11:35発−12:07登山口−12:13駐車場着 12:20発−12:45
豊栄着

  五頭山は雪の無い時期は沢山の人が列を成して登る山だ、静かな山旅が好きな私はと
ても登る気にならない。
  しかし、冬に単独で登ろうとすると、このように沢山の人が登る山の方が楽な場面が
有る。
  朝6時45分、豊栄の自宅を出発。途中のコンビニで食料を買う。
  出湯温泉の脇のやまびこ通りに入ると路面は凍結してFFの我車は時折スリップす
る。登山口には大きな駐車場が有るがそこまで登ったが除雪されておらず、手前の駐
車場が除雪されてあったのでそちらの方に車を入れた。
  7時25分、駐車場を出発。スパイク付きの長靴に雨具のズボンをはいて上はスキー用
のセーターとスキー用の手袋。二本のストックで歩き始めた。天気は曇りで風もない。
  登山道に入ると昨日のものだろうかトレースが付いていた。
  積雪は15cmくらい、平野部の積雪と変わりがない。
  沢を渡り杉林の中に入ると少し積雪が多くなり始めたが、昨日一昨日と多少降雪は
有ったもののそれほどでもなく、その下にしまった雪が積もってある為、足がもぐる
ような事はなかった。
  7時58分、一合目に着いた。越後平野が見渡せる場所だ。気温は−2度。5分の休憩の
後に出発。
  8時37分、烏帽子岩に着いた。雪の積もった巨岩はなかなか美しい。写真を一枚撮っ
た。ここは4合目にあたる。気温は−3度。
  相変わらず下の雪がしまっている為足はもぐらない。その上新雪はとても軽く足にま
とわり付く事はない。
  5合目付近でトレースの足跡がわかん付きに変わった。私もまだ大丈夫と思いなが
らも転ばぬ先の杖ならぬもぐらぬ先のわかんとばかりわかんを装着した。
  わかんを付けている間に1人の男性に追い越された。彼はまだわかんを付けないよう
だ。
  6合目と7合目の中間付近でトレースが消えた。おそらくここで下山したのだろう。
先行していた男性もわかんを付けた。
  そこからはわかんを付けても膝までのラッセルに変わった。道も夏道は深く抉れてい
て雪が深いと思われるので夏道をはずして尾根上を真っ直ぐ登る事にした。
  8合目付近で先頭を交代した。
10時丁度に五頭山の五つの峰の最初の峰である、五の峰の山頂に着いた。山頂部分は
クラストしていて足はもぐらない。記念写真を撮ってもらって私はすぐに山小屋のあ
る三の峰を目指した。
  先程より一緒に登ってきた男性はここで下山する事にした。
  夏の登山道は各峰を巻きながら進み、峰の頂上にはその道から枝別れして道が伸びて
いるが、冬はどこをトラバースして良いか分からず四の峰を越えて三の峰を目指した。
  10時15分三の峰の小屋に着いた。気温は−8度、確実に100m登る毎に1度ずつ気温
が下がっている。
  小屋は雪にすっぽり覆われていた。小屋を示すボールがなければ小屋の位置は分から
ない様な状態だった。ポールの脇にスコップが立ててあり、それを拝借して小屋のド
アの前を掘り下げた。
   やっとの思いで小屋に入り、ガスをつけてラーメンを作ろうとしたが、ガスはすぐに
消えてしまった。燃料が無くなってしまったようだ。仕方なく冷え切ったおにぎりを
食べて我慢した。
  小屋の中はだんだん気温が上がっていった。入ったときは−5度だったのが30分後に
小屋を出るときは−1度にまであがっていた。雪洞の経験はないが、雪洞と同じ状況
に有るわけで、雪の断念効果をあらためて知る事になった。
  小屋から出ると雪が降り始めてきた。しかし、五の峰を過ぎる辺りでこの雪も止ん
だ。
  下りでは15人くらいの人にすれ違った。自分が付けたトレースがしっかりした道に
なっていくのを確認した。後から登ってくる人は7合目付近で会った人からはわかん
を付けていなかった。沢山の人が歩けば雪が踏みつけられてしまってくるのだ。
  烏帽子岩でわかんをはずした。そこから下はまるで舗装道路のように道が硬くなって
いた。人の数の力を見せ付けられたようだ。
  12時13分、駐車場に戻ってきた。この日は温泉に入らず自宅も近いので自宅で風呂に
入る事にして、真っ直ぐに帰った。

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