棒掛山

1999年3月28日、メンバー・岡本さん、鈴木さん、玉木さん、吉田明弘

コースタイム
4:50豊栄発=5:10頃鳥屋野潟公園着 5:20頃発=磐越道経由=鹿瀬町水
沢集落=6:20林道分岐点着 6:35発−7:35尾根上に出る 7:40発−8
:33西からの尾根の合流点着 8:38発−9:05山頂着 10:00発−10:
55尾根と別れる所着 11:00発−11:30林道に出る−11:50林道分岐
点着=赤湯=磐越道経由=13:45鳥屋野潟公園着=14:30頃豊栄着

  先日3月7日にこの棒掛山に単独で登ったが、その時の景色があまりにも素晴らしく、
残雪期にしか登れない藪山なので雪が有るうちにもう一度登る事にし、岡本さん、鈴
木さん、玉木さんに声を掛けておいた。
  まだ夜が明けない4時50分、豊栄の自宅を出発。この日は会社より4WDのバンを借
りてきている。
  5時10分頃集合場所の新潟中央IC近くの鳥屋野潟公園に到着した。まだ時間が早い
にもかかわらず他のメンバーはすでに到着していた。すぐに荷物を私が借りてきたバ
ンに積み替えて出発。
  新潟中央ICより磐越道に乗り、津川ICで降りて、登山口の鹿瀬町水沢を目指す。
  天気は快晴とまでは行かないが、青空が望めるまあまあの天気だ。
  水沢集落より林道に入り、峠の方向に伸びる林道との分岐点の辺りで雪の為進めなく
なり、そこに車を置いた。
  まずは林道を歩き、途中の小沢で林道を離れ薮に入った。
  雪は有るもののかなり地面が出ており、藪こぎを余儀なくされた。
  小さい尾根の上から杉林になり藪こぎはしなくて済んだが視界がきかなくなる。とに
かく西北西に直進した。
  杉林を過ぎて目指す尾根が見え出した。取り付き場所を見当を付けて薮の出てきてい
る急斜面をがむしゃらに登った。
  標高500M付近にて尾根上に出る。先日登った時と同じ場所で出たようだ。
  尾根上には雪が無い。しかし、鉈目が有り、はっきりしないが踏み跡が有る。
  少しの薮こぎの後、尾根巾が広くなり雪が出てきた。
  なかなかの急登だ。どんどん高度を稼いでいく。
  この時急に雪が降り始めた。積もる雪ではないが少し不安になる。
  西に伸びる尾根と合流する付近は尾根の形状がなくなり広い斜面になるので、下山の
時の目印に用意してきたオレンジの布を付けた。
  オレンジはなかなか目立って良い。
  西に伸びる尾根と合流すると、新しい足跡が有った。見ると西に伸びる尾根から続い
ている。
  途中一個所尾根の巾が狭い所で杉が行く手を阻んでいる所が有り、左からの急斜面を
登る所が有った。私と岡本さんはピッケルを旨く使って登ったが、他の2名はピッケ
ルを持ってきていない為なかなか登れない。そこで岡本さんがロープを取り出して、
鈴木さんと玉木さんはロープを頼りに登っていった。この場所で少し時間がかかって
しまった。
  9時5分、ついに山頂に着いた。この頃には雪もあがりそれどころか青空が広がり素晴
らしい眺望を眺める事が出来た。
眼下には蛇行する阿賀野川、その対岸に兎ケ倉山、奥の方に御神楽岳、北の方に目を
やると、蒜場山、二王子岳、素晴らしい展望だ。
  但し、期待していた大日岳はまだこの時雲がかかって見えなかった。
  先程の足跡の主に山頂であった。西に伸びる尾根を登ってきたという。ただし、随分
急な尾根なので下りは我々が登ってきたルートを降りるとの事だった。
  阿賀野川が望める所でビールで乾杯、最高の気分である。
  雲に隠れた大日岳をバックに記念撮影。
  充分に山頂の気分を堪能するが、降りるときは名残惜しい気分になってしまった。
  下山途中で大日岳が全貌を見せてくれた。とにかく素晴らしい眺めだ。
  登るとき苦労した斜面では再びロープを頼って下った。この時中高年の夫婦とすれ
違った。スパイクの無い長靴にアイゼンもつけていない、大丈夫か。我々が尾根上に
付けた目印について質問された。
  この夫婦は私たちの通ってきた尾根を登ってきたが、我々と違い尾根の途中に取り付
いたのではなく、先端より登ってきたようだ。
  雪は少し緩み始めた。少しもぐるがたいしたことはない。
  下山の時目印に付けた布は全て回収した。やはりオレンジ色はなかなか目だって良
かった。
  尾根を外れると雪はズホズホ゛もぐり始めた。雪の下は薮の為、わかんをつけても変
わらないと思いわかんは付けなかった。長靴に雪がどんどん入り靴下はびしょ濡れに
なった。
  杉林に入ると方向を見失った。しかし、誰かが付けたピンクのテープが所々有りそれ
を頼って進んだ。しかし、明らかに登ったときと方角が違う。
  林道の先端部分で林道に出た。登ったときとはまるで違った場所に出てしまった。
  20分の林道歩きで車を置いた林道分岐点に戻ってきた。
  帰りに赤湯にて汗を流した。入浴料200円、とても安い。
  温泉から出てくると、風が強くなり始めた。
  津川ICより磐越道に乗り周囲の山々の景色を堪能しながら新潟に向かった。風が強
くハンドルが取られる。
  新潟に着く頃はすっかり曇り空になっていた。
  丁度タイミング良く晴れ間に登れてとても良かった。

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