恵那山

1999年4月18日、単独

コースタイム
4/17  14:55新潟発=北陸道=上越=R18=中郷=上信越道=長野道=1
8:52 塩尻北IC通過=R19=20:40 道の駅「大桑」着(車中泊)
4/18   3:50 道の駅「大桑」発=5:15 神坂峠着 5:46 発− 6:4
7 大判山着 6:52 発−7:20 天狗ナギ着 7:25 発−8:13 山頂台地
に出る−8:35 山頂小屋前通過 −8:40 恵那山山頂着8:44 発−8:49
山頂小屋着 9:38 発−9:53 山頂台地と分かれる−10:18 天狗ナギ通過
−10:47 大判山着 10:52 発−
11:48 神坂峠着 12:08 発=月川温泉で入浴=園原IC=中央道=15:
00頃多治見着

  4/19に仕事の関係で岐阜県の土岐市と岐阜市に行くことになり、荷物も有るこ
とから車で移動しなくてはならない。どうせなら日曜日に恵那山に登ろうと計画を立
てた。
  桜の花が満開の新潟を出て、新潟西ICより北陸道に乗り、上越ICで一旦降りる。
まだ、上信越道は上越〜中郷間は開通していない。
  新井のスーパーで山で食べる食料を買い、中郷ICより上信越道に乗る。しかし、
そこで翌日の朝食とアルコールの類が無いことに気づき、塩尻北ICで降りてコンビ
ニにて仕入れる。
  塩尻より国道19号を進み、道の駅「大桑」にて車を止めた。
  バンの荷台の荷物を整理してシュラフに潜り込んだ。

  夜は眠りが浅く、たびたび目を覚ました。4時30分に目覚ましをセットしておいた
が、3時30分に目覚めたときにシュラフから抜け出した。
  荷台の荷物を元どおりにして、3時50分に出発。
  中津川市落合で国道と分かれ神坂峠へ向かう。しかし、いきなり道が細くなったと
思ったら行き止まり、脇に兼好法師の墓と表示された石碑が有った。すぐに引き返し
て分岐を別の方向に行ったがすぐに砂利道、峠まで舗装道路と聞いていたのでまた引
き返し、少し戻ると小さい道標があり、「富士見台→」と書かれていた。まだ真っ暗
なので見落としていたようだ。
  途中の強清水で登山届を出した。
  神坂峠が近ずくと道路を雪が覆っている所が何か所か有ったが、轍を利用して何と
か通り抜けた。
  神坂峠に着く頃はすっかり明るくなってきた。峠からは南アルプスが見えていた。
  朝食を摂って歩き出す。天気は曇り空だが天気予報は雨、降水確率80%
  道はしっかり整備されていてとても歩きやすい。第一ピークに立つと南アルプス、
中央アルプス、御嶽、乗鞍岳が見えた。山頂に着く頃まで天気が持たないと思い写真
を撮った。
  そして、目指す恵那山が大迫力で見えてきた。なんと、雪で真っ白。
   太平洋側の山なので雪は少ないと思い込み、雪の支度はしてこなかった。アイゼ
ンもピッケルも無い、おまけに、ストックを車の中に忘れてきていた。まあ何とかな
るさと歩き出す。
  山の風景は越後とは全然違う、熊笹にカラマツ、緑の濃淡がきれいだ。
  鳥越峠を過ぎ、ウバナギまでは山腹の道、この間は幅広く道が刈られていた。そし
て、「山頂まであと○キロ」の表示が短い間隔である。
  大判山で初めて休憩する。ちょうど良い木の枝が落ちていて、拾ってストックにし
た。
  恵那山は山頂から次第に雲がかかってきた。
  歩き始めてまもなく小雪が降り始めた。雨は覚悟していたが雪に遭うとは思いもよ
らなかった。
  大判山の先の鞍部より登山道を雪が覆い始めた。そして、天狗ナギ付近から夏道が
姿を消した。そして、雪が本格的に降り始めた。ここで雨具を着た。
  雪の上はトレースがついてあり、先人の歩いたステップに沿って歩けばなんとかア
イゼン無しでも大丈夫だった。
  雪の上で中年カップルとすれ違った。初めて人に会った。山頂の小屋で泊まったそ
うだ、昨晩はとても寒かったそうだ。
  やがてガスの中になり、視界はだんだん悪くなってきた。
  山頂の台地に出て左にほぼ直角に曲がる。ここまでは目印を何も付けなかったが、
ここで持ってきたオレンジの布を出して、目印に木に縛った。
  山頂の台地には信仰の山らしく祠がいくつも有った。そして、トレースの枝別れが
いくつも有り、要所要所にオレンジ布を付けた。雪は斜面に比べてしまっており降雪
でトレースが埋まる可能性も有った。
  山頂避難小屋の前を通りすぎ、8時40分、山頂に立った。
  恵那山の標識をバックに写真を撮った。視界は200mくらい、気温は手元の温度計
で0゜Cを示していた。
  風雪の為すぐに小屋に引き返した。
  小屋には神奈川からきた男性二人組がいた。こんな天気の時の小屋の存在はありが
たい。小屋は大変立派で20人は収容できるだろう。
  小屋の中で一人乾杯しラーメンを食べ衣服を着替えた。
  小屋の中のノートに足立@瑞浪さんのメモが合った。「おもったより雪が有っ
た。」と、書かれていた。私もコメントを書いた。
  小屋を出る頃は雪は少し小降りになってきた。
  目印の布をはずしながら進む。トレースはまだ埋まっていない。案の定、台地と分
かれる所は分かりずらかった。
  下山は基本に忠実にかかとで雪を蹴り込んでストック代わりの木の枝を突きながら
降りた。
  雪はやがて雨に変わり、再び強く降り始めた。
  天狗ナギで夏道に出たが、大判山との鞍部付近までは雪の上の歩行だ。
  大判山で拾った木の枝を元に返した。
  ガスの為視界は100m位にまでなっていた。
  鳥越峠からの第一ピークの登り返しが長く感じた。ガスでピークの頭が見えず距離
感がつかめないからだろう。
  正午前に神坂峠に戻ってきた。
  下りは足立さんの情報の月川温泉に入る為に園原方向に下った。
  最初の集落の手前にバリケードがあり峠方向は通行止と表示されていた。中津川方
面にはそんなの無かった。
  月川温泉は昼宴会の団体客や家族連れがいたが風呂は空いていた。入浴料600円。
雨と雪で体が冷えたので充分に暖まった。
  園原ICで中央道に乗り、宿泊地の多治見に向かった。

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