日本平山

1999年5月9日、単独

コースタイム
4:45新潟市の実家発 = 6:05 早出川ダム着 6:15 発 − 7:31
駒の神着 7:38 発 − 8:27 トコヤ通過 −8:33  750mピーク着
 8:40 発−9:15 ガンガ着 9:25 発 − 9:45 山頂着 10:45 発
−11:02 ガンガ通過 − 11:37 トコヤ着 11:50 発−12:26
駒の神着 12:35 発−13:50早出川ダム着 14:00 発 =16:00豊
栄着

  新潟県を流れる阿賀野川の支流早出川の上流域にある山々を川内山塊という。標高
は1000m前後の山々の集まりだが、谷が深く一般的な登山道の無い山が多い。
  この日登った日本平山はこの川内山塊の外郭に位置し、一般的な登山道のある山
として知られている。
   日本の中央から遠く離れたこの地に日本を冠する山名が有るのは興味深い。
   昨夜は新潟市内の実家に泊まっていた。実家を出た4時45分頃はすでに明るく
なっていた。日が長くなってきた事を実感する。
   高速を使わずに登山口の村松町の早出川ダムに向かった。
  登山口に到着したとき、すでに沢山の車が止まっていた。私はダムの駐車場に車を
入れる事が出来ずに、路肩にとめた。
   日本平山はこんなに人気が有ったのかと、不思議に思うが。この車の多くは岩魚
釣りや山菜取りの方々の車だと後で気づく。
  私が到着したときに一人の男性が先に歩き出した。私も支度をして後を追う。私が
出かけるとき別の男性が到着した。
  最初はダム湖畔の車両通行止めの林道を歩く、そして、しばらくして道は登山道に
変わった。湖岸を緩やかに登りながら進んで行くが、登ったと思ったら緩やかに下
り、再度登ってもう一度下った。
  金ケ谷沢に近ずくと急な下りになった。沢の徒渉地点も近いなと思いながら進んで
いくと、いきなり道が消えた。戻ってみるが確かにしっかりした道だったのに消えて
いる。と考えていると「おーい」と呼ぶ声がした。声の方を見ると対岸の高台に先行
者の姿。「ここを渡れ」との指示。
  指示通り急な草付き斜面を谷に降り、スノーブリッジを利用して対岸に渡り、デブ
リとなった雪の斜面を這い上がった。
  先行者の居る所まで上って確認すると、行き止まりになった道の手前に目印のテー
プが有り、その下にテープ、対岸にテープと目印が付けてあった。
  テープの目印より、しっかりした道の方を進んでしまうよ。
  先行者は私が安全に渡った事を確認して先に歩き出した。
  徒渉地点より急登一息で駒の神に着いた。早出川本流の方向に道が続いていた。道
標には丸子へと書かれていた。
  祠でも有るのかと思ったが、何処にも見当たらない。ここで初めて休憩した。先行
者は私がザックを降ろすと、すぐに歩き出した。気温が高くなり汗が出てきたので長
袖のシャツを脱ぎTシャツ姿になった。
  ここからは本格的な登りが始まる。歩を進めるごとに高度が上がっていくのを実感
する。
  641mピークが近ずくと展望が開けてきた。進行左手に日倉山が見えた。そし
て、ぶなの原生林に入っていく。
  地図上の748mの独標はトコヤと呼ばれている地点だ。ここは昔の鉱山跡でぶな
林を刈り払って平に整地してある。水場も有り泊場には最適だろう。しかし、休むに
いい日陰も無く、展望も無いからここでは休まずに、すぐそばの750mピークに向
かった。
  750mピークはぶなの原生林の中で日があたらず涼しい休み場だった。
  休憩後歩き出したら先行者もすぐ近くで休んでいた。ここで先行者を追い越した。
  道は一旦緩く下り次ぎは急な登りになった。しかし、このトコヤ周辺のぶな林は見
事だった。
  950mのピークはガンガと名づけられている。ガンガからの川内の山々の眺めは
見事だった。休んでいると先程の男性がやってきた。
  話を交わすと彼は埼玉からわざわざ来ている事が分かった。越後の山のファンだそ
うだ。
  ガンガから一旦下り、急登一息で山頂に着いた。山頂近くには残雪が残っていた。
  山頂からは御神楽岳が正面に見え、それを隠すように鍋倉山が見え、矢筈岳や青里
岳も見えていた。気温が高く空が白んでいた為遠くの山は見えなかった。
  北側は木薮が邪魔をして景色は見えなかった。
  登山には思っていたより時間がかかった。
  少しして先程の男性が山頂に到着、その後、私が歩き出したときに登山口に到着し
た男性が到着し、山頂は3人になった。いろいろ話をして過ごす。
  しかし、つい先日まで休憩の時は防寒着を付けなくては寒いくらい
だったのが、今日は半袖のティーシャツで全く寒くない。季節の移りの早さを実感し
た。ただ、ぶよなどの虫が出てきて気になった。そろそろ虫除けを塗らないといけな
い季節のようだ。
  1時間ほどで先に下山を開始した。下山は往路を戻った。
  トコヤまで一気に下山し、水場で水を補給した。
  駒の神で2度目の休憩。ここまですれ違った人は3人、追い越した人は山菜取りの
人一人だけ。静かな山だ。
  金ケ谷沢の徒渉は今度は飛び石伝いに難なく出来た。
  ダム湖湖岸の道は長く感じた。疲れていた為か、この間は行きより帰りの方が時間
がかかってしまった。
  ダムに着いたら天気が良い為か、行楽客が沢山いた。
  先日まで春の残雪登山だったが、道も夏道が主体になり。一気に夏山になったよう
なそんな陽気の中の登山だった。

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