大石山、頼母木(たもぎ)山、
地神山、門内岳、北股岳

1999年7月10日〜11日、初日単独、二日目4人

コースタイム
7/10
10:00新潟市の会社発=11:20胎内ヒュッテ着11:33発−12:15足
の松尾根取付着
12:22発−13:06姫子の峰着13:15発−14:00滝見場着14:08
発−14:20水場着14:28発−16:06大石山着16:10発−16:38
頼母木小屋着(泊)
7/11
6:22頼母木小屋発−6:40頼母木山着6:50発−7:30地神山着7:35
発−8:05扇の地紙着8:20発−8:40門内小屋着8:55門内小屋発−9:
40北股岳着10:05発−10:54門内小屋着12:11発−12:28扇の地
紙通過−13:02梶川峰着13:10発−13:40五郎清水着14:00発−1
4:25滝見場着14:40発−15:05湯沢峰着15:30発−16:20天狗
平着=奥川入荘=胎内ヒュッテ=19:40豊栄着

  今回の山行は単独で計画していたが、偶然頼母木小屋で私の所属する会のメンバーと
会い、胎内口よりピストンの予定だったが梶川尾根下山にルート変更をすることがで
きた。

  7/10朝は仕事があり早朝より会社に出勤する。10時頃なんとか仕事のめどがつい
たので登山口の奥胎内へ向かった。
  胎内ヒュッテで登山届を提出して出発。登山口には沢山の車が止まっていた。ヒュッ
テの管理人に聞くとこの日は多くの登山者が入ったという。ただ日帰りも多いので小
屋はたいして混まないだろうといっていた。
  足の松尾根取付きまでは長い林道歩き、取付きからようやく登山道を歩く。
いきなり急登が始まった。どうも体調が悪い、暑さとここ最近仕事が忙しく早出残業
が続いて疲れているせいだろうか。
  昨年6月にこの尾根を登っているときは、3時間で登っているのだが、この日は調子が
悪いので休みを多くとってゆっくり歩くことにした。
  姫子の峰で急登は一段落つく、気温は25゜C、気温の割に暑く感じる。
  このルートは新潟大学の研究チームが雨量の観測をしており、所々に雨量計を設置し
てある。その為か、急なところはロープが張ってあるが、ロープの設置個所が昨年よ
りも増えていた。場所によってはこんな所に張るとかえって邪魔だと思うようなところ
にまで張ってある。
  岩場を過ぎ滝見場で足の松沢の滝を眺めて小休止した。
  ぶな林の中の登りが始まると水場につく、ここは上の方の水場からホースで引っ張っ
ている水場だ。設置した方の苦労に感謝しながら水をいただいた。しかし、暑さの為
か生温く、冷たい水を期待していたので少々がっかりする。
  ぶな林を抜けたところに雨量計が設置してあるピークがある。尾根を通り過ぎる風が
心地よくそこで15分くらい昼寝をした。
  また次の雨量計のあるピークで15分くらい昼寝をした。
大石山の手前でガスの中に入った。ネマガリタケ地帯にはいるとまもなく大石山に着
いた。
  ちょっと休んだ後、頼母木小屋に向かった。ヒメサユリが沢山咲いている。ニッコウ
キスゲも所々で見られた。
  頼母木小屋は30人くらいの人が入っていた。
2階に上がるとなんと私の所属の会のメンバーが3人いるではないか、外山さん、粕谷
さん、佐藤さんだ。
  聞くとこの日は足の松尾根を登り、杁差岳を往復してきたという、翌日は梶川尾根を
下るという。私も同行させてもらうことにした。
  本来の会のスケジュールではこの日は栗駒山、焼石岳か那須に行っているはずだった
が、私は交通費がかかるのがいやで飯豊に来ることにしていたのだ。ここでで会った
メンバーも同様な気持ちだったようだ。
  そして、小国の井上氏にもお会いできた。メールのやり取りはしていたものの実際に
お会いするのは初めてだ。彼の山にかける情熱を話の中から感じることが出来た。小
国山岳会さんと新潟の峡彩山岳会さんのメンバーが道の整備に入っていたのだ。

  翌7月11日は時々ガスがかかるもののいい天気になってきた。稜線の山々や二王子
岳、日本海までがきれいに見えた。
  前日夜に石転沢で遭難事故の連絡が小国山岳会のメンバーに入っていた。ピッケルな
どの装備を持っている方が無くて井上氏が単独で現地に向かったようだ。
  歩き始めると沢山の花が我々の目を楽しませてくれた。ヒメサユリ、ニッコウキス
ゲ、オノエラン、ヨツバシオガマ、チングルマ、その他花の名前が詳しくなくよく分
からないが、飯豊の特産種のイイデリンドウにも出会うことが出来た。
  峰ごと休憩しながら進んでいく。
  最初のピークは頼母木山、ここは地蔵様がある。
  次のピークは地神北峰、ここは天狗平からの丸森尾根ルートとの分岐点だ。
  次のピークは地神山、ここは三角点が設置してある。
  次のピークは扇の地紙、南下するごとに少しずつ高度が上がっていく。
  ここは梶川尾根ルートとの分岐点だ。我々もこのルートを下山することになる。
  小国山岳会のメンバーが道整備の道具を持って下っていった。
  その先の小さなピークに胎内山の標識が有る。
  門内岳直下の門内小屋で私以外のメンバーは荷物をデポした。私はそんなに重くない
荷物なので面倒なのでそのまま担いで北股岳へ向かった。
  稜線からの景色は素晴らしく、飯豊本山もガスの中から現れた。
  北股岳山頂に着いた途端、ガスが覆い期待していた展望が見えなかった。
  ここで持ってきたビールで乾杯、景色が見えなくても山頂の気分は爽快だ。
  門内小屋に戻って昼食にした。天気がいいので外で昼食を摂った。
  扇の地紙より右に折れ、梶川尾根のルートを下り始めた。
  尾根上部は気持ちのいい草原の中の歩きだ。右手に北股岳が見送っている。
  五郎清水で水を補給した。清水までは登山道から2分の距離だった。岩からしみだし
たおいしい水だ。
  滝見場からは連峰中最大の滝、梅花皮(かいらぎ)滝を見ることが出来る。そして、
石転の大雪渓も望むことが出来た。
  湯沢峰で出迎えの品田さんに会った。差し入れのビールとメロンで体がよみがえっ
た。彼は冷たい状態で持ってくる為、クーラーバッグに氷を入れて担いできたのだ。
感謝感激である。
  そこからは急な下りで一気に高度を下げ、天狗平に到着した。
  帰りに民宿奥川入で風呂を浴びて、奥胎内に私の車を取りに行き、19時40分頃豊栄に
  帰ってきた。
  今回は天気にも恵まれ、花にも恵まれ、とても気持ちのいい山旅だった。

ヒメサユリ

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