御神楽岳

1999年10月24日、MML新潟オフミ
参加者 岡本さん(新潟市)、長島さん(MLメンバー以外、新潟市)、会田さん (長岡市)、佐藤@茨城さん、久保田@茨城さん、今野@神奈川大和さん、皆川@新 津市さん、吉田@豊栄市 8名


コースタイム
10/23
15:00新潟市発=16:30室谷口登山口着(幕営)
10/24
5:00 室谷口登山口発=5:35 蝉ケ平口登山口着6:00発−7:00湯沢出
合着7:10発−9:06高頭着9:12発−9:55湯沢の頭着10:10発−1
1:08雨乞峰通過−11:20山頂着12:30発−12:38雨乞峰通過−13
:10大森着13:16発−14:45室谷口登山口着(解散)=蝉ケ平口に車を回
収=御神楽温泉あすなろ荘=18:00豊栄着

御神楽岳は山頂は新潟県内にあるが新潟県と福島県の県境に位置し、その山容や歴
史、地元との関わりなど深田久弥選定の日本百名山に選ばれてはいないが、深田クラ
ブ選の二百名山に選ばれていて、名山と呼ぶにふさわしい山である。
今回は恒例の新潟オフミということで登山メーリングリストなどに呼び掛けてメン
バーを募ったら、8名の参加者が集まった。
参加者のうち皆川さんを除く7名は前日のうちに集合場所の室谷口登山口に集まって
いた。

午前3時頃、激しい不快感で目が覚めた。昨夜は調子に乗って飲み過ぎたようであ
る。
隣に寝ている今野さんが2人見える。世の中がぐるぐる回っている。
テントの外に出て車にある二日酔いの薬を飲もうと歩くが真っ直ぐ歩けない。何とか
薬を飲んでもう一度寝た。
すぐに4時にセットしてあったアラームが鳴り、起きた。頭ががんがんする、完璧に
二日酔いだ。
とにかくメンバーを起こし、出発の用意をさせた。数日前、会の例会で山行前日は飲み
すぎに注意と習ったばかりなのに、反省しても始まらない。歩き出せば治るさと出発
の用意をした。
当日来る予定の皆川さんには5時に室谷口かまたは5時30分に蝉ケ平口に来るよう
に連絡してあった。5時になっても来ないようなので、2台の車に分乗して蝉ケ平口
の登山口に向かった。
蝉ケ平口の登山口に着いたら、皆川さんは到着していた。
朝食を食べて予定通り6時に歩き出した。
最初は広谷川沿いの平坦な道、二日酔いを覚ますには丁度よい道だった。
時折絶壁の下に流れる広谷川が見える、水の流れのなんと美しいことか。
鉱山跡を過ぎ、気持ちの良い樹林帯を行く。
湯沢出合から本格的な登りになった。この頃はすっかり調子を取り戻していた。
御神楽岳のスラブがものすごい迫力で視界を覆っていた。天気は気持ちの良い晴。
急登しばらくで尾根の上に出るが、そこからも急な登りが続いた。時折鎖のついた岩
場が現れた。
うわさに聞いた股摺り岩は馬乗りになって越えた。
高度を稼ぐ毎に周囲の紅葉は美しさを増していった。
高頭は地図には「たかつむり」とふりがながふられていたが、現地の標識には「こう
つむり」となっていてた。おそらく現地の標識の方が地元の方が設置したので正しい
だろう。
場所も地図上の953mピークだ。地図にはそのピークのやや南側に表示がしてあ
る。
とにかく素晴らしい景色だ。紅葉もとても美しい。岩肌と紅葉した木々が美しいコン
トラストとなっている。
湯沢の頭で初めて御神楽岳本峰が見えた。
今野さんに雪崩で削られた地形をアバランチシュートということを教わった。
湯沢の頭から一旦緩く下って、再び急登が始まった。
雨乞峰で下山予定の室谷ルートと合流し、やがて山頂に着いた。
狭い山頂は多くの人で賑わっていた。我々もその一角に陣取って昼食とした。
山頂からの展望は素晴らしかった。残念ながら飯豊山は雲に隠れて見えなかったが、
川内(かわち)の山々、守門岳、浅草岳、会津朝日岳、七ガ岳、博士山、志津倉山、
高陽山など会越の山々が一望に見渡せた。
乾杯をして担ぎ上げた鍋に材料を入れて、豚汁を作った。とにかく山頂で食べるもの
は何でも美味しい。
同じ日に夜叉ケ池で行われているMMLオフミと無線でつなごうと今野さんが試みた
が、やはり距離が離れすぎているのか交信は出来なかった。
記念写真はそれぞれのカメラで写した。岡本さんは来年秋の「私の一名山」用に著者
近影用の写真を写し、今野さんと佐藤さんは見合い写真用の写真を写した。
私はカメラを先日二王子岳に奉納してしまっている為、自分一人の写真は無し。カメ
ラはボーナスが出たら買うことにしよう。
最高の山頂のひとときはあっという間に過ぎた。しかし、山は下らねばならない、重
い腰をあげて山頂を後にした。
雨乞峰で室谷ルートに入った。
雨乞峰あたりの紅葉が一番見事だった。
室谷ルートは蝉ケ平ルートとは違い、岩場は全くなく緩やかな下りが続くルートだ。
大森で尾根からは離れたあとは尾根も谷も無いような地形の斜面をじぐざぐに下って
いった。
ルートのちょうど中間に沢の水場が有る。
最後は瀬戸沢沿いに下って、登山口に戻ってきた。
ここで解散とし、蝉ケ平の登山口に車を回収に戻り、御神楽温泉あすなろ荘で疲れを
癒した後、豊栄に戻ってきた。
帰路、御神楽岳山頂からは雲に隠れて見えなかった飯豊山が姿を見せていた。
一週間前に雪で真っ白になっていたのに、この日は雪が解けた姿に戻っていた。

御神楽岳東面のスラブ、左が湯沢の頭、右が高頭(こうつむり)

雨乞峰より御神楽岳本峰

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