白根山


下田村

1999年11月14日、鈴木眞、岡本、吉田の3名

コースタイム
5:50新潟発=7:00会越産業採石場先の林道着7:08発−7:38林道終点
(鉄の橋)通過−11:06山頂着12:05発−14:15林道終点(鉄の橋)通
過−14:50会越産業採石場先の林道着=加茂市七谷コミュニティーセンター=1
6:40新潟着


白根山は川内山塊の最高峰粟ケ岳の東隣にある1240mの一本岳より南に伸びる尾
根上にある山で、三条市付近から粟ケ岳を望むとき右側の稜線上にこぶのように突き
出している山である。
先週笠堀ダムのすぐ北にある低山烏帽子岳に登った時、次は白根山と決めていた。
9月に白根山をトライして途中撤退している鈴木眞さんがこの日に行こうかという事
を登山メーリングリストの私の烏帽子岳の報告文のレスに書いてあったので、鈴木さ
んとともに行く事になった。そして、岡本さんも加わり3人で白根山にトライする事
になった。

朝6時に新潟市の鳥屋野潟公園に集合がかかっていた。その15分前に到着すると既
に鈴木さんも岡本さんも到着していた。
鈴木さんの車に乗って登山口の下田村を目指して出発した。
高速を使っても使わなくても大して時間に影響無い事から国道8号線で三条まで行
き、そこから下田村に入った。
国道289号線を進み、八木鼻の下を通過し大谷地の部落を過ぎて左側に会越産業の
看板が有る、そこが登山口へ向かう林道の入り口だが、以前鈴木さんが来たときは
ゲートが閉まって入れなかったとの事、よって、その手前の車一台がやっと通れる林
道を進んでい行った。
すぐに採石場がありその敷地内を通過してそのすぐ先で林道はチェーンで進入できな
いようになっていた。結局採石場の端の広場で車を止めて歩き出した。
天候は雲一つない晴、気分は上々だ。
しばらくは林道を歩く、杉の植林があり、そして、伐採した林があり右下には美しい
沢が流れている。
伐採した林の先でもう一箇所チェーンのゲートがあり、そこから先は林道とは言え草
ぼうぼうの道となった。
歩き出してから30分ほどでその林道も終わり、横切る沢に鉄の橋が架かっていた。
そこから先も明瞭な道が続いているが、所々すすきに覆われている所があり早くも薮
こぎを意識させられた。
道が崩壊して歩きにくい所もあるがちゃんとした道である。
地図の標高で350m付近で左から水量の多い沢が合流した。徒渉地点はナメ状に
なっていて滑らないように気を付けながら渡った。
地図上で450mの等高線を横切るあたりでも沢は二股になり、左から来る沢を徒渉
して対岸のへつり道を登って行った。
しかし、先日鈴木さんがこの先で道が分からず撤退しているし、へつり道の足場が悪
い所があった為すぐ上の小尾根に取付くことにした。尾根の上に出て少し行くと立派
な枝振りの松の木がありこれは上からよく見えそうだと思った。
尾根はすぐに尾根の形状を無くし薮の急斜面になった。潅木の薮で急なことから腕が
だんだん疲れてきた。
しかし、やがて明瞭な踏み跡が合流した。地図上の破線の道のようだ。思いがけない
道の出現で行動は格段に楽になった。
稜線に近ずくと右に枝分かれする踏み跡が有った。我々は尾根を登る踏み跡をたどっ
た。
746mの標高点の付近で稜線に出たと思われるがこのあたりはネマガリダケの混ざ
った薮だった。
踏み跡はやや不明瞭だが鉈目もあり迷うことはない、前方に白根山らしきピークも見
える。
我々は鉈を取り出し帰路の確保と目印の為に少し小さい木やネマガリタケを刈りなが
ら進んでいった。
ネマガリタケの薮を抜けると視界が広がった。進行右手には川内山塊の盟主矢筈岳が
見え青里岳や駒形山、振り返ると浅草岳や守門岳も見えていた。素晴らしい眺めだ。
何度も頂上だと思ったピークがニセピークでなかなか頂上に着かなかった。
ようやく白根山の山頂にたどり着いた。歩き出してから4時間近くかかっていた。
山頂には三角点が潅木薮の中にあり腰を下ろす場所も無いことからまずは周辺の刈り
払いをしなければならなかった。
岡本さんは写真用に粟ケ岳の方向を刈っていた。
ある程度刈り払いできたところで腰を下ろして乾杯した。気になっていた山に登るこ
とが出来て最高の気分だ。
ただ、展望は薮が深くてよく見えない、立ちあがって見回すと周囲の山が望むことが
出来た。
矢筈岳と青里岳の鞍部から御神楽岳が山頂を覗かせていた。青里岳の西側の稜線の向
こうに春に登った五剣谷岳が頭を出していた。
それよりも粟ケ岳の姿は間近に見えすごい迫力だった。麓から見えにくい粟ケ岳の隣
の一本岳や堂ノ窪山が見ることが出来た。
とにかく天気がよいので最高の気分だ。
岡本さんのデジカメで記念写真を撮って名残惜しかったが山頂を後にした。
下山は鉈も使わないしルートが分かっているのでペースは速い。
登りの時に使った尾根のルートは取らず、明瞭な踏み跡をそのまま進んでいった。
踏み跡は地図の通りに下っていった。
谷のへつり道の所は足場の悪い所が多かったが、奇麗な滝も見ることが出来た。
しかし、落ち葉の道はその下の状況が分からず歩きにくい。気を付けながら進んで
いった。
やがて登りの時に尾根に登った所に出てそこからは往路を下山した。
林道に出た所で足に疲れが出ていた為少し休んだ。
そこから先は歩きやすい林道だ。
今回も鈴木さんが前回撤退した山をメンバーや天候などに恵まれて一度のチャレンジ
で登るこ事が出来てよかった。
帰りに岡本さんから教えられ、加茂の七谷コミュニティーセンターで入浴した。シャ
ンプーや石鹸はないが入浴料は100円、中は粟ケ岳から降りてきた人だろう、登山
者が沢山入浴していた。


白根山より見た粟ケ岳


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