粟ケ岳

1999年11月21日、単独


コースタイム
5:15新潟の実家発=6:25加茂水源地第二ダム着6:44発−7:21  3合
目(第一ベンチ)着7:27発−8:38砥沢峰(粟ケ岳ヒュッテ)着8:50発−
9:23権ノ神岳分岐通過−9:38粟ケ岳山頂着9:47発−10:02権ノ神岳
分岐通過−10:25砥沢峰(粟ケ岳ヒュッテ)着11:20発−12:20 3合
目(第一ベンチ)着12:25発−12:53加茂水源地第二ダム着=七谷コミュニ
ティーセンター=15:00豊栄着

粟ケ岳は川内(かわち)山塊の最高峰である。
未開の山が多い川内山塊の中で整備された登山道が有る希少な存在である。
また、新潟周辺の山でも人気の高い山である。
今年は何度か川内山塊に足を運んだ。
4月に白山、そして、木六山から銀次郎、銀太郎、五剣谷岳の縦走。5月に日本平山。
そして、11月に入って烏帽子岳、白根山。
それらの山を雪が降り始めた頃最高峰の粟ケ岳から眺めて今年の川内山塊の反省をし
ようと思っていた。
この日の数日前、新潟県地方の山沿いは雪に見舞われた。川内の山々も白く雪化粧し
た。
そろそろ粟ケ岳に登る時期と思いこの日の計画を立てた。

新潟市の実家を早朝に出発し登山口のある加茂市を目指した。
途中携帯電話のスイッチを入れると同行予定の片岡さんからメッセージが入ってお
り、秋山装備で悪天候の粟ケ岳は難しいと判断し同行を中止するとのことだった。
昨夜以来新潟地方は雨が降っており、夜半過ぎに雷もなった。山のベテランの片岡さ
んの判断もうなずける。
ただし、私は毛糸の帽子にグローブ、わかん、スパイク長靴、そして、ビールは「冬
物語」と、万全な冬の装備をザックに入れている。少々の悪天候でも中止したくはな
い。単独で行く事にした。

加茂水源地に近ずくと工事中全面通行止と看板が有ったが、バリケードは開けられて
いるのでそのまま入った。日曜日なので工事はしないだろう。
登山口手前のキャンプ場のビジターセンターで登山者カードを提出し、登山口の水源
地第二ダム横の駐車スペースに車を止めた。あたりはもうすっかり明るくなってい
た。
雨の支度をして歩き出す。11月下旬の割には暖かい。昨日は天候がよかった為山頂
付近の雪は相当融けていると思われた。
堰堤を渡り対岸より尾根に取付いた。
3合目の標識の所で長瀬神社方向より登ってくる尾根と合流する。
粟ケ岳の合目標識にはコースタイムが書かれてあるが、なかなかきびしいタイムで書
かれてある。
716mのピークにもベンチがあり右手前方に滝が見えた。
この辺りで雨は止んだが、調子が出てきた頃だったのでそのまま歩きつづけた。
避難小屋のある砥沢峰の登りはなかなか急登だ。はしごや鎖のついた急斜面が何箇所
か現れた。
立派な避難小屋(粟ケ岳ヒュッテ)のある砥沢峰で休憩した。雨があがったので雨具
を脱いだ。左手に白山や宝蔵山が見える。振り返ると新潟平野が見える。ただし、粟
ケ岳山頂は厚い雲の中だ。この辺りから登山道横の落ち葉の上などに少しずつ雪が現
れ始めた。
雨具を脱いで歩き出したら再び雨が降り始めた。すぐに雨具を着る。
北峰で権ノ神岳への縦走路の分岐点に出た。縦走路は雪で覆われていて動物の足跡が
続いていた。
登山道の左右は雪だが昨日沢山の人が歩いたのだろう、登山道の上は雪はない。
中峰を過ぎる頃から雨はみぞれに変わった。
みぞれの中粟ケ岳山頂に着いた。周囲は濃いガスの為何も見えない、山頂には方位板
が設置してあるがこの日は意味をなさなかった。
雪は山頂周辺には少し積もっていたが、山頂付近は昨日沢山の人が歩いた為か全く雪
はなかった。
寒い山頂に長い時間いても仕方ない、行動食のみ食べてすぐに下山を開始した。
砥沢峰の小屋に戻ると3人の登山者がいた。悪天候の為誰にも会わないだろうと思っ
ていたが、こんな日でも登る人はいるもんだ。(私も含めて)
悪天候の日の小屋の存在はありがたい、濡れた衣服を着替え、暖かいラーメンを食べ
て体を温めた。
休憩している最中ふと外を見ると雨が止んでいるようだ。外に出てみると雨は止み青
空が覗いている。粟ケ岳の雄姿はその全容を雲の中から現していた。
えてしてこんなものである。3人の登山者は晴の中山頂に立てていい気分だろう。私
も登り返せばいいのだが、そんな体力は残っていない。また次回に展望を期待するこ
とにしよう。
そこからの下りは暖かい陽気の中の行動になった。
往路を戻って登山口に帰ってきた。
登山口に着いたらまた雨が降り出した。
期待していた雪の感触も味わえず、川内の山々の展望も見えず、ただ登っただけの山
行だった。


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