米山

1999年12月19日、豊栄山岳会がんばり登山、メンバー12名

コースタイム
12/18
14:00豊栄発=17:00柏崎市清水谷着(泊)
12/19
7:45清水谷発=8:25大平着8:45発−10:25広場着10:36発−1
3:06山頂着14:35発−15:30広場通過−16:07大平着=鯨波松島温
泉=19:40豊栄着

米山は新潟県柏崎市や柿崎町付近のシンボル的な存在の山で、地元の人々に愛されて
いる。
例年12月に豊栄山岳会はがんばり登山と称して雪の山を登っている。
今年は前日に忘年会兼新人歓迎会を行い、翌日がんばり登山をする計画となった。
そして、本来リーダーを担当する者が体調などの理由で出来なくなり、一ヶ月前に急
遽私がリーダーを担当することになった。
忘年会兼新人歓迎会は柏崎市清水谷の民家をお借りして行われた。
おりしも、忘年会当日の12月18日より寒波が到来し新潟県地方は大雪となった。
当初吉尾コースから登る予定であったが、このコースは登山口まで除雪されないこと
を事前に情報を得ており、登山口に集落のある大平にコースを変更した。
夜の間にも相当量雪が降り、清水谷の集落は雪に埋まっていた。
12名のメンバーは4台の車に分乗して登山口の大平に向かった。海岸線に出ても道
路上に雪が積もっていた。
登山口の大平までは除雪されていた。夏場であれば大平の部落よりやや入った所まで
林道で行きそこから登るのであるが、除雪はされておらず、大平からの行動となっ
た。
集落を過ぎると積雪は膝下くらい、早くもわかんを装着した。
林道に合流した地点で膝上くらいの積雪だった。先頭を交代しながら進んで行く。
林道を離れると登山道は全く消えているが、道の所はやや開けており、登山道に忠実
に登っていった。
尾根に出た所で休憩しようとザックを降ろした。体力のあるO氏がその間に道を付け
るといって、空身でラッセルし始めた。しかし、後から来たメンバーは広場まで行っ
てから休もうと言い、広場までもうすぐだと言うことでO氏の戻るのを待って再び歩
き始めた。O氏は300歩ほど道を付けてくれた。
しかし、なかなか広場までたどりつけない、夏道なら2時間もあれば登れる米山登山
も積雪期には大変な山に変わることを実感させられた。ラッセルは腰くらいにまで
なっている。
登り始めて1時間40分程でやっと広場に着いた。ここはベンチがあっていい休み場
になっているのだが、今はすべて雪の下である。夏道ならもう山頂に着いている時間
だ。
この間もO氏は空身で道付けに歩き出した。O氏が帰ってきて休憩するかと聞いたら
しなくていいと言うので再び歩き出した。711mピークの登り始め付近までO氏は
道を付けてくれた。
彼の体力にはただ驚くのみだ。
メンバーの中で一番若い私もがんばらねばならないが、この日の3週間くらい前から
腰痛がひどく、この日までには痛みは無くなったもののここ3週間で体力が落ちたこ
とを実感していた。
711mピークは夏道は巻いているが、積雪期ゆえ尾根上を通った。
この辺りで後ろから4名のパーティーがが追いついてきた。
一旦下って登り始めるとぶなの原生林の中に入っていく。ラッセルは胸近くにまで
なっていた。そして、急な登りが始まった。
私が先頭になった時左太腿が痙攣した。今年はよく痙攣する。しかし、交代でラッセ
ルしながら登るこの時期の登山で先頭をつとめられなくなって残念だ。筋を伸ばして
応急処置をして隊の最後尾についた。
しかし、胸までのラッセルの急登はなかなか進まない。ぶな林上部から再びわれらが
エースO氏が荷物を後続に託してラッセルを始めた。彼のラッセルのおかげで進行が
早まった。
山頂が近づき、小屋が見えてきた。しかし、胸までのラッセルで気持ちははやるがな
かなか進まない。今度は右足が痙攣した。先頭を歩かず普通に歩いていて痙攣してし
まった。恥ずかしい限りだ。
山頂付近も天候は雪だが風は弱くて助かった。
ようやく山頂に着いた。悪条件の中メンバー全員の努力のおかげで無事着くことが出
来た。
山頂の小屋の扉も雪に埋もれること無く開けることが出来た。
小屋に入って火をたけば小屋の中は暖かくなる、悪天候の中の小屋の存在はありがた
い。
登頂を祝して乾杯の後、昼食を摂った。
下りは日没時間が気になったが、トレースがついている為早かった。特に広場を過ぎ
てからは皆日没を気にしてかスピードが上がった。
そして、無事暗くなる前に大平に到着した。
普通ならこんな日に山に登るなんて無謀だと思われるかもしれないが、雪は降ってい
たが風が弱くメンバーも冬山の装備と経験が有り、それよりも人数が多かったので何
とか登ることが出来た。
帰りは鯨波の温泉で体を温めて豊栄に帰ってきた。

深雪の中を進む

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