がんばれ中年

2002年11月3日記

 先日40歳になった。40歳のイメージとしてまず頭に浮かぶのは「中年」という言葉である。30代なら「まだまだ青年」といえるが、40代でそれを言うと無理がある。
 気持ちはいつまでも20代なのだが、鏡の中に映し出された自分は確かにおじさんぽい顔をしている。久しぶりに会った同年の友達は、確実に老けている。5年前の写真を見ると、確実に現在よりも若い。40歳になったのは信じられないが、確実にそこには40歳の自分がいるのである。
 30歳になった頃の自分の40歳のイメージは、とっくに結婚していて、子供は数人いて、仕事をばりぱりとこなす傍ら、休日は家族サービスに追われている姿だった。
 しかし、現実は独身で仕事で稼いだお金はすぐに消えて行き、休みの日は山にばかり行っているのが今の自分の姿だ。
 最近昔を懐かしむことが多くなった。学生時代の記憶は色あせつつも懐かしさであふれている。80年代の曲がラジオから流れると心だけが20代に戻った自分がいる。その曲にまつわるいろいろな思い出が頭の中をめぐり、21世紀の景色の中にいるのに、80年代の心に戻った自分がいる。たけど、次の瞬間にすぐ現実に戻ってしまうのだが・・・・
 孔子は言った「四十にして惑わず」と、私はまだ迷いだらけで不惑の年には成れそうもない。
 だが山に入り、その壮大なスケール中でのちっぽけな自分の存在に気づくとき、20歳だろうが30歳だろうが40歳だろうが、そんな歳のことにこだわる自分があほらしく思えてしまう。
 山の中では私自身一個の生命体に過ぎず、くよくよしていても始まらないと思ってしまう。
 まだまだ40歳。人生はこれからだ!

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