沢登り用語解説

<あ>

右岸・左岸 上流から下流を見て右側が右岸、左側が左岸。登っているときは左が右岸になる。でも、単に右側というときは下流から上流に向かって右を指し、右壁・左壁、右俣・左俣、というときは下流から上流に向かって、右、左を指す。

鞍部 二つのピークの間。道が通っていれば峠、乗越とも呼ぶ。

オーバーハング 岩壁の傾きが垂直以上になっている状態。

<か>

 沢登りの時は滝壺を指す。

涸れ沢・涸れ滝 普段は水の流れていない沢、滝。雨が降れば水が流れる。

川原・ゴーロ・巨岩帯 川原は川岸の石や砂が多い平坦地。ゴーロとは沢に限らず石がごろごろしたところ。特に大きな石がごろごろしているところは巨岩帯という。

草付 短い草が付いた斜面。滑るし手がかりが無いしで登り難い。

源頭・ツメ 沢の最上流部。

逆層 岩の節理面が下向きの状態。順層の逆。手がかりになりにくいので登り難い。

ガレ場、ザレ場 岩屑がある斜面。足を乗せるとがらがらと岩屑が落ちる。粒の細かいところはザレ場。落石に注意しよう。

ゴルジュ 流れの両岸が狭く垂直に近い岩壁の迫ったところ。

クラック  岩の割れ目、溝。手が入るくらいの幅。

ゴルジュ(朝日連峰、角楢沢)

<さ>

スノーブリッジ  雪渓が解けて崩れる前の状態。沢の上にアーチ状に出来た雪の橋。

スラブ 滑らかな一枚岩。凸凹の小さい岩の斜面。

<た>

 水が岩壁をどっと落ちるところ。沢にはなくてはならない存在。まっすぐ落ちるのは直滝。一枚岩を滑り落ちるのはスラブ滝。そのもっと緩やかなのはナメ滝。岩の立ての割れ目を落ちるのはチムニー滝。滝の上に岩が乗っているのは、チョックストーン滝などなど・・・・

瀞(とろ) 緩やかに流れる淵。

チムニー 岩壁の中に縦に入る割れ目で、人一人がやっと通れる大きさのもの。ルンゼよりは狭い。

チョックストーン 急峻な岩の割れ目に挟まった岩。

テラス 斜面や岩壁の途中にある小平坦地。

高巻き 滝やゴルジュなど通過不能なところを藪の斜面などを使って迂回する方法。でも、高巻といえども足場が悪くて危険な場所もある。

<な>

ナメ・ナメ床・ナメ滝  流水が緩やかな一枚岩の上を流れているところ。

ナメ(巻機山、米子沢)

<は>

伏流 流水が地下を通っているところ。水が干上がったように見える。

二俣 ほぼ対等に流れが出合う所。下流から見て右が右俣、左が左俣。

淵(ふち)  流水が深くよどんでいるところ。

バンド 岩壁に横に走る帯状の棚。

<ら>

リッジ 尾根のことだが、緩傾斜の岩稜線をさすことが多い。

ルンゼ 岩壁に刻まれた溝。

リス 岩の合わせ目みたいなところ。ここにハーケンを打つ。

ホームへ戻る

inserted by FC2 system